今さら言うことでもないが、クラス差

わが球団が平均年俸で12球団トップになったらしい。
薄々気づいていたけど、ついに讀賣を上回る金満球団に成り下がったか。
そんだけ金を使っておいてあの成績か。
笑わせるわな。
ヤニキはともかくとして、他の野手に対する給料、高すぎるで。頭おかしいやろ。
矢野に2億? 赤星に2億? 今岡に1億?
まともに出場しとるか? 今年だけやなく、去年も。
半分ずつでええよ。
毎年のようにオフッに「中継ぎは評価が低い」とFJKWやKBTやEGSがボヤいているけど、アレ、中継ぎの評価がまともなんであって、先発や野手の評価が高すぎるだけちゃうん。
だいたい、FAで高額選手を獲ってくるから周りとのバランスが崩れるんよ。
バランスというのは何でも大事。
栄養かって、「○○は体にいい」といっても、そればかり食ってたらダメ。体にいいとされるものを摂りつつ、他の栄養素も摂取していかないと。


競馬も、やたらと速すぎる馬場はいらない。馬にとっても負担が大きいし、乗っている方も「こんなに時計出てるん?」って勘が狂う。
ワシが中山で座っているいつもの席に、自称・松戸競馬から観ているおいさんがおる。この人は「内田で馬券が当たりゃ何にも苦労しねえよ」という方で、「あの南京虫どもが」とまあバカにしくさったところはケッと思うんだが、なかなか鋭いことをよく口にしている。
「だいたいよお、馬場の造園課もわかってっからよお。未勝利で13秒。いつの時代もそうなるように作ってるんだ。昔はそれで後ろがちぎれちゃってたけど、今は馬の質が上がって、みんな北島みたいなのが走ってんだから」
ワシ、適当に流しとったけど、各競馬場のタイムをとっていて「アッー!」ってなったわ。
ホンマに中山のダート1200、3歳未勝利で1分13秒からプラスマイナス0.3秒以内。
こうやって馬のレベルが上がっても、馬場の造り方で調節してるんやなあと。だからスピード指数なんかが成り立つわけよ。


さて、なんで今さら各競馬場のタイムなんかとっているかというと、「クラス差」をあらためて確認してみたいと思ったわけ。
そういやずっと大昔に西田式なんかを初めて読んだ頃に自分で電卓叩いたりして確かめて以来かもしれん。もう10年以上前のこと。思えばそのためだけにパソコンを買ったようなもんやったわけよ。
今は便利やな。TARGETが簡単に集計してくれるんやから。
けど、それも「中山ダート1200で3歳未勝利の平均勝ちタイムは1.13.0ぐらい」というところまで。じゃあ古馬500万とのタイム差はナンボよとか東京芝2400なら未勝利と500万でどんだけ違うんよ、といったタテヨコの比較は自分で加工するしかない。
それがめんどくさいからと他人に頼っているうちは負けよ。というより、そんなめんどくさいことをやっても勝てないんよ(笑い)
結果。芝の同距離、あるいはダートの同距離ならコースはあんまり関係ない。ほぼ同じぐらいの差。ただし、短距離ほどクラス差は小さく、距離が長くなると広がる。
ここで西田式の応用。1分で1秒違えば、2分で2秒違う。これ、当たり前。1分といえば1000mか1200mぐらいで、2分は2000mぐらい。速度に直していけばそういう問題はあまりないけど、何せめんどくさい。どうせ精密なものを求めてないのならもっと簡単な方がいい。
いちばん手っ取り早いのは、距離に応じて定数を掛けてやること。なんでもいい。例えば基準を1000mに置くんなら2000mで生じた差は半分にしてやるとか。
これがまた覿面。
距離で補正してやると、芝なら距離・競馬場に関係なくかなり近似したクラス差が出てくる。ダートはもっとブレが少ない。
これを最初に発見した人はすごいね。


ところで、ここから先。
コース毎に基準タイムを作って、それとの差を馬場差にしてやったら単なるスピード指数。それでもいい。が、それならTARGETの指数使った方が楽やろ。
こないだ、仕事中にSM省に絡んだ資料を作っとったんよ。統計をとるための数字作りなんやけど、そこに25%とか75%とかいう数字が出てくる。
何やろと思いながら頭のどっかに「TARGETに25%とかなんとかいうのがデータにあったなあ」と気になってたんよ。
四分位というらしいね。上下の極端な値をはじいて集団の平均的な数字をはじきだすという。
それって、競馬に使えるんちゃうん!って仕事中に思ったワシは立派な中毒患者。
ただ、競馬の成績データを分析する時に、特にクラス差とかみるときに、「ブッチギリで勝った馬」や「話にならんぐらい離されて負けた馬(しかもローカルに行くと2,3頭ぐらい一緒に走ってたりする)」なんかの扱いが難しくて、やむを得ず「2着から5着の平均」とか採ってたりするんよね、スピード指数って。
ワシは「なぜそこで2着から5着なのか?」ってもう10年以上疑問があったわけだが、まあ寸分狂わぬ計算を求められるような学問でもなし、ええんちゃうんとうっちゃいておいたんよね。
氷解。
「2着から5着の平均」ではない。上下25%をはじいた間の平均。これが「そのクラスの平均的な馬たち」なんとちゃうん?
何頭いるか分からんよ。
18頭立てで1着から18着まで1秒以内の着差なら上下25%は結構おるし、ばらけるようにゴールしてきたら、極端な話、前と後ろの1頭ずつしかはじかんでええかもしれん。
でも、それらを除いてやった集団の平均って、そのクラスの平均的な走破タイムにならんかなあって。


というあたりまで考えてみたんよ。ここからは実証。