西船喫茶店2点勝負

西船というのは存外喫茶店文化の残っている土地で、よくドトールが生きのこっているなあと感心してしまう。JRの北口も南口も駅を出るとすぐに何軒か目につく。その中で未踏の地を土日で1軒ずつ回ってみた。


土曜日。京成西船の駅から路地に入ったところ(というより駅自体が路地裏だ)にある「ら・ぽず」。
店内の雰囲気は木を基調に造られていてとてもぬくもりがある。冬にはちょうどいい感じ。カウンターが5席弱あり、一段上がった奥のほうにテーブルが3つか4つぐらい。そんなに大きな店ではない。いや、小さい。競馬帰りのオッサンがグループでいったらすぐに埋まってしまう。しかし、そのこぢんまりとしたところが落ち着いていい。
店は老夫婦(?)だけでやっている模様。コーヒーの種類は多く、ブレンドだけでも5つぐらいあった。まずは基本のハウスブレンドから行くべきであるというのがワシの信念なので、凝ったものはパス。
もちろん注文を受けてから淹れ始めるが、残念ながらカウンターの奥の方が見えなくて手段は分からんかった。しかし、出てきたコーヒーは香りが立っていてコクもあり、これで400円でええんかというぐらい。リタイア後の趣味でやってるような店なんやろうなあ。持ち合わせの本がなかったので店内に置いてある雑誌や新聞を読んでいるうちに1時間ぐらい経ってしまったが、完全に時間の経過を忘れさせてくれる。いい店である。
実は日曜にもう1回、どうやって淹れているのかを確かめようと思って出かけたら、日曜と祝休日は定休日やった。ワシ、土曜しかいけへんやん。


日曜日。駅前にヘルスと一緒に並んでる喫茶店2軒。1軒はオープンな感じで土日には競馬帰りのオッサンがようけたむろしとるので、ワシも何遍も入ったことがある、味は至って普通(悪くない)の喫茶店。SAN-AIというところ。もう1軒はその隣にある「南風堂」という店だが、入口から中が見えづらく、しかも看板に「当店はPC使用お断り。勉強も禁止。紙を広げるのも禁止」という高飛車な態度。そうか。そんなにノーパソのTARGETを参考にしつつ競馬新聞を広げて勉強する中年どもを追い払いたいか。西船で。じゃあ市川かどこか行けよと(笑い)。そんなわけで今まで入ったことがなかった。単にコーヒーを飲むつもりで出てきて、ら・ぽずで定休日を食らって、さあどこへ行こうかという流れ。こんな時でもないと入る気も起こさない。
入店。レジのねえちゃんに「いらっしゃいませ」と挨拶される。奥も空いているが、1人ということで店の入口のさぶい席に通される。
その後、5分ぐらい放置される。少なくともレジのねえちゃんは客を通したことをウェイターに伝えなアカンやろ。というか、お前は注文はとらんのか? 完全分業制か?
ようやくやってきた店員にコーヒーを注文すると1分も経たないうちにコーヒーが出てくる。明らかに作り置き。客を待たせるところが違うやろ。当然、香りなんか飛んでるし、味も濁っていて、コーヒーメーカーか何かで出してるやろと。レジ前をいかにもこだわりの店風に作っていても、やってることは手抜きなんやから。もったいない。少なくともこのレベルしか出てこないんならSAN-AIの方が安いし、くつろげるから、当然そっちやろ。
もし使えるとしたら、夜はバータイムらしく、酒瓶が並んでいるので、ひょっとしたら食い物が美味いかもしれない。
な、わけはないと思うが…。普通に近所のダイニングバー行った方がええやろうな。狙いが中途半端すぎるんよ。出てくるもんも含めて。雰囲気だけの見せかけだけの店やなあって思う。


来週からは土曜の競馬終了後にせっせとコーヒー飲みに行くか。