村上春樹「羊をめぐる冒険(下)」

羊をめぐる冒険 (下) (講談社文庫)

羊をめぐる冒険 (下) (講談社文庫)

酔いどれながら読み終わった。やれやれ。
ストーリーの展開が速くなるにつれて心象風景的な描写は減ってくるが、街の風景や流れている小川の水色だとかに表れているのは相変わらず。しかし、そこを深く気に留めさせず、物語の世界へと引き込んでいくところはすごいと思う。頭の中のどこかに刷り込まれているというのか。漫然と読んでも面白いが、少し丁寧に読むといろいろと発見できてまた違う意味で面白い。