使てる豆がちゃう

さんまのセリフではない。
コーヒー豆が切れてしまったので買ってきた。本当は市川の麻生珈琲店まで行きたかったが、タコの展開に気力が萎えてしまった。
下総中山の参道に豆屋がある。実は引越した当初から気付いていたが、パッと見いい仕事をするように思えなかったのでスルーしていた。これにトライ。
よほどの高級豆でないかぎり、200グラム500円ちょっとという破格の値段。麻生でも谷中でも倍はする。これでまずまずの味なら文句ないのだが―
さて、淹れてみた。まずミルで挽く。豆がパサパサしていてどうかなって思ったが、案の定、微粉が多く出てしまった。ミルの設定は何にも変えてないのに。
微粉を篩い落として、さて本番。
見事なまでに膨らまない。ネルドリップで淹れてみたが、落とすお湯が悉く直接流れ落ちていく。コーヒー粉に吸われて風味を抽出して落ちていくのではなく、粉に触れて色をつけて落ちていく。なので、ネルの中はあっという間にお湯で溢れてしまう。
そんなわけで(これは淹れ方も失敗したが)、できたコーヒーは一言で言うと「クソ不味い」。自分で淹れておいて言うのも何だが、ドトールより不味い。おそらくネルには向いていない。
ペーパーで落としてよかったらいいが、安かろう悪かろうの典型のような気がする。
そう考えたら、麻生珈琲は神だな。深さも当然のことながら、豆の持っている油分を生かした絶妙の炒り具合。市川船橋エリアでは最強と思う。店の淹れ方は雑だが。ここがあるから、最近、わざわざ都心まで谷中の豆を買い付けに行かなくて済む。