競馬の極意、らしきもの

宝塚記念はズバリやったね。やっぱりグランプリ連動の法則や。
今回の結果ははっきりと馬場適性の差が出たものと思われる。
ジェンティルドンナがハイパフォーマンスを示したレースはオークスジャパンCだろうが、ともに23秒台のかなり速い時計。つまり速い馬場向きの馬だったと考えられる。(他のレースは同世代の牝馬相手の僅差ということを考えたらせいぜいG3レベルのパフォーマンス。)
フェノーメノは、勝ったのが青葉賞(開幕から2週目)、セントライト記念(秋の中山で時計が速い)、日経賞(2開催目とはいえコース替わりの開幕週)、春天(前が止まらない高速馬場)。2着も時計が異様に速かったダービーと秋天
対して負けたのが稍重弥生賞ジャパンC(これは時計は速いが)。ジェンティルドンナ以上に速い馬場向きなのだろう。
ゴールドシップは言うまでもない。北海道で勝ち上がってきて、皐月賞稍重有馬記念も例年パワー勝負。負けたのが高速馬場のダービーと春天というフェノーメノの真逆。
もともとパワー型の阪神コースに雨が加わったら当然の結果だ。ジェンティルドンナが案外だったがそんなもんかもしれない。
ダノンバラードは上級条件で勝っていたのが道悪の時か連続開催最終週の中山のAJCC。スピード型の金鯱賞や開幕週の中山記念フェノーメノが勝った日経賞はすべて着外。ゴールドシップと一緒に来る要素満載だったわけだ。
もちろん、オルフェーヴルだって一緒で、あれも高速馬場では負けている。だから余計に出てきてほしかった。出てきたら馬連1点だもの。
今後も同じレースに出走する可能性は高いが、ゴールドシップフェノーメノ馬連決着というのは永遠にありえないと断言しておこう。絶対にない。同様にオルフェーヴルフェノーメノの組み合わせも100%ない。
ジェンティルドンナは割合中間にいる(どっちかというとスピード寄り)ので、ジェンティルドンナと2頭あるいはオルフェーヴルの組み合わせはあるかもしれないが。


ところで、グランプリ連動の法則にもつながるが、パワー型のコースとスピード型のコースというのが存在する。好走凡走も大体ここに由来するんだろう。それは上級条件に限らず下級条件でも同じだ。
分かりやすいのは、北海道だけしか走らない馬がいるだろう。あれは典型的なパワー型だ。たぶん、渋れば中山や阪神でも走る。
逆に夏の小倉か新潟でしか走らないのはスピード型だ。これは東京や京都、中京も含めてもいいかもしれない。
3タイプ。パワー型、スピード型、中間型。これだけでOK。ここに開幕週だとか道悪だとかをプラスしてやればいい。
そして、どこで勝ったか。それを見れば、今回好走できるのかどうか、ある程度判断が可能だろう。
考え方としては、直結理論なんだが、あそこまで厳密にやらんでもいいと思う。
来週からの夏競馬、小倉、中京や新潟のレースはパワー型の阪神や東京の後半開催で好走した馬が人気したら喜んで切るべし!
逆に裏開催だった新潟や前半の京都、東京で好走した馬を狙い撃つのだ。
福島は逆。パワー型狙いだ。
これが夏競馬前半の極意らしきものである。