POG、社台の真実

競馬小市民的楽しみの一つ、POGのシーズンがやってまいりました。
勝つためには手段を選ばず。ノーザンファームばかり指名して地雷を踏み続けてきたワシが大発見をしたので、参考までにどうぞ。


社台グループと一口に言っても、現在では3兄弟に分かれているのは周知の事実。特に大きいのが照哉氏の千歳社台ファーム系列と勝己氏の早来ノーザンファーム系列だ。そして、ここ数年の2歳と3歳のG1馬を見れば分かるように、どちらかの生産馬が大半を勝っている。ここの特性を知ることが勝つポイントだろう。
分かりやすい図式は、
千歳・・・関東と一部の関西有力厩舎
早来・・・関西の有力厩舎
から選ぶことだ。


意外に思うかもしれないが、社台RHの所有馬を指名するなら関東の方がいい。この数年、社台RHPOG対象レースの重賞に勝った馬を挙げてみると、
イスラボニータ(東)
ロサギガンティア(東)
グランデッツァ(西)
ベストディール(東)
マルセリーナ(西)
フェイトフルウォー(東)
ダンスファンタジア(東)
照哉氏の所有馬も入れると、
ロゴタイプ(東)
エリンコート(西)
となる。ベタな関西のPOG厩舎では、マルセリーナのマツパク厩舎ぐらいで、関東は特定の厩舎ではない。それこそ堀、藤沢のトップから中位の田中剛、栗田博厩舎まで幅広い。


逆にノーザン系列は断然関西馬だ。サンデーR、キャロットFの重賞勝ち馬は
サングレアル(西・マツパク)
ハープスター(西・マツパク)
バウンスシャッセ(東・藤沢)
トゥザワールド(西・池江)
フォーエバーモア(東・鹿戸)ただし追分F生産
フェイムゲーム(東・宗像)
エピファネイア(西・角居)
コディーノ(東・藤沢)
ディープブリランテ(西・矢作)ただしパカパカF生産
ジェンティルドンナ(西・石坂)
フェノーメノ(東・戸田)ただし追分F生産
ワールドエース(西・池江)
アダムスピーク(西・石坂)
アルフレード(東・手塚)
ジョワドヴィーヴル(西・マツパク)
オルフェーヴル(西・池江)ただし白老生産
レーヴディソール(西・マツパク)
特に注釈がない馬はノーザンファームの生産である。
マツパク、池江、石坂というところが繰り返されているのがよく分かる。特に前の2厩舎は毎年のように「ノーザンファーム生産、サンデーRまたはキャロットF」で重賞勝ち馬を出している。関東では藤沢厩舎。
大穴は、追分F生産のサンデーR・キャロットF。これは関東馬だ。
とにかく、ノーザンファーム生産で両クラブの関東馬には地雷がたくさん埋まっているともいえる。


種牡馬では、やはりというかディープインパクトであります。ダントツの重賞勝ち数で、次点がステイゴールド。ここまでは複数の馬でかなり重賞を勝っているし、G1も勝っている。
意外なのがキンカメ。アパパネ以来G1は勝っていないし、重賞勝ち数も年間2つ程度だ。人気はするので非常にリスキーな種牡馬かもしれない。
比較的重賞勝ち数が上位にいるタキオンフジキセキがいなくなるので、代替となる種牡馬を探すべきだが、実は、両方ともノーザンファームよりは社台Fでよく重賞馬を出していた。単純に考えると、同じ千歳の生産であるダイワメジャーハーツクライに流れる可能性はある。
そして、ディープ。これは千歳よりは早来で狙うべきだ。キンカメの成績が上がらない理由は、もしかすると、ノーザンファーム繁殖牝馬が対ディープ用に入れ替えられてきているのかもしれない。よく調べてないが。どういうことかというと、ディープをつけるためにはサンデー系牝馬を処分して、海外から輸入をし、血を入れ替えるということが進んでいるんではなかろうか。
いずれにせよ、ディープ産駒の重賞馬は大半がノーザンファームの生産だ。たまにキズナのような大当たりもいるが、他牧場は地雷が多い。確率的にはノーザンファームで間違いない。
馬主も特定の個人が多い。ノーザンファームの生産馬はセレクトセールに出されることが多く、当然、値段も高い。だから特定の個人しか買えないのだ。ここは人が入れ替わってくるかもしれないが、トーセンの島川氏、金子HDなど、狙うべき馬主は限られてくる。(が、実はこの人たちは期間内にG1を勝てない。金子HDもアパパネ以来ご無沙汰だ。)


確率的には、ノーザンファーム生産のディープ産駒で、池江、マツパク(牝馬に限る)厩舎あたりに入る、サンデーR、キャロットFの馬を指名すると重賞を獲れる。
まあ、それでも勝てないワシがおるんだが(笑い)