ダービーに関する戯言

東京改装後のダービーの鉄則がある。
「勝ち馬は絶対に内枠」
これは以前にも書いたとおり。
http://d.hatena.ne.jp/Fudiwarai/20120201/1328103665
書いて次のダービーがディープブリランテ(10番)。これは原則から外れたが、翌年がキズナ(1番)。
やっぱりこの原則はおおむね間違いのない傾向だと思う。
そう考えると今年も5択。
普通に考えたら、ワンアンドオンリートゥザワールド
侮れないのが、サウンズオブアースアドマイヤデウス
マイネルフロストだけは、いろんな馬に負けまくっている(札幌2歳でレッドリヴェール、ラジオニッケイワンアンドオンリーほか、共同通信杯イスラボニータほか、青葉賞ショウナンラグーンほか)ので、さすがに全てを大逆転というのは無理だろう。


おすすめとしては、
本命党の方にはトゥザワールド。池江厩舎の5号ゲートといえばオルフェーヴル。前付けできる脚質も今の府中に合う。
穴党にはアドマイヤデウス皐月賞は9着とはいえ、0.6秒しか負けていない。コーナーで内外の差の分程度でしかない。しかも、あのレースは上手く乗ってきた馬が上位に来ているので、展開一つで逆転可能。現に若葉Sでは皐月賞3着のウインフルブルームを0.2秒負かしている。しかも、騎手はG1に強い岩田騎手。
そして、お待たせ。サイン党(笑)にはワンアンドオンリー。今年のダービーは皇太子殿下行啓でありますが、殿下の御降誕日は2月23日。ワンアンドオンリーの誕生日も2月23日。横山ノリ騎手の誕生日も2月23日。ちなみに、6番のショウナンラグーンも2月23日生まれだそうな…


話題の一つとして、牝馬レッドリヴェールの挑戦がある。通用するのかどうか。
枠順が厳しいというのが現実としてある。
が、その前に能力比較としてはどうか?
先週のオークスが参考になる。
皐月賞11着(0.7秒差)のバウンスシャッセオークスで3着(0.1秒差)に来た。この現象をどう考えるか?
バウンスシャッセが牡馬と混じって能力を発揮できなかったのが皐月賞
バウンスシャッセに長距離か東京適性があって、より能力を発揮できたのがオークス
③単純に牡馬の方が強かった
もし、①だとすると、バウンスシャッセの潜在能力がハープスター級なので、その2馬身後ろにイスラボニータがいるという計算になる。すると、他の牡馬勢が軒並みオークスでも大敗ということになり、さすがに非現実的である。
②はいくらでも成り立つと思うが、あまりに都合のよすぎる考え方だろう。
③を精査してみると、皐月賞でバウンスシャセの0.1秒前にロサギガンティアがいる。仮にこれをオークス勝ち馬級としよう。ロサギガンティアは次走NHKマイルCで4着。同タイム5着にホウライアキコがいる。ホウライアキコ桜花賞では0.3秒負け。これらを総合すると、展開の差程度でかなり納得のいく力関係だと思われる。だから、仮に皐月賞上位組がオークスに出ていたら、0.5秒ぐらいちぎって勝てるという計算になる。ハープスターイスラボニータの3馬身差というのは新潟2歳Sの結果だけからの推測であり、出遅れたイスラボニータが能力を出し切っていなかったり、その時点からの成長度が加味されていない。現状としては、ハープスター皐月賞に出ていても掲示板に乗れなかった可能性が高いと考えられる。これが現実だろう。
ということは、当然、レッドリヴェール皐月賞上位と比較するとやや見劣ると考えていい。
そういうこともあり、枠順のこともあり、自信をもって、3着にもいらないと断言する。
挑戦自体はいいことだと思う。こういうのは予想する方も楽しいし、盛り上がるからね。やっぱり「挑戦」というのはスポーツには付き物なんですよ。だから野球のメジャーリーグだとかサッカーの欧州進出が話題になるし、競馬でも凱旋門賞が話題になるわけです。