弥彦特別

弥彦特別自体は先々週なので、実は岩室温泉特別にしたかったところだが、空きがなかったので断念。それで、日曜競馬のあと、温泉につかって、翌日は弥彦競輪という人間のクズのような休暇であります。勝っていれば温泉芸者というこれまた人間のゴミのようなことも考えておったが。
それだけでは何なので、弥彦周辺の観光もしてきたが、見るところは弥彦神社弥彦山くらいしかない。どこの温泉街も同じと思うけど、そんなに見るべきものはない。上山のときなんか、競馬以外では普通の人は全く見るものがなかった(かろうじて文学マニヤには斎藤茂吉記念館というものがあるが)。
弥彦神社自体は厳かで一生に一度くらいは見ておいていいと思うし、弥彦山も標高634mとどこかで聞いたことのあるような高さで、かたや越後平野の田園風景が広がり、かたや日本海に浮かぶ佐渡島(とドンデン山)を眺められる絶景ポイント。
が、雨なんですわ。何にも見えん。最近はやりの「天空の城」もこんなもんやろう。登ってみたら何にも見えずにガッカリ。かろうじて日本海の海岸線が見えたり、雲の合間から田んぼが見えたりしたが、気休め。タイミングが悪かった。
降りてきて、弥彦温泉で唯一?の喫茶店に入ってみた。弥彦神社の入り口の目の前にあるお土産屋の2階。まあ、普通のコーヒーでした。悪くない。
で、競輪。
競輪場に来たこと自体がもう10年ぶりぐらいで、選手もさっぱり分からん。とりあえず新聞買って、ライン予想して、適当に買ってたら結構当たった。が、めちゃ安なので全然儲からん。どころかトリガミばかり。競輪の配当ってこんなに安かったっけか?
やり方としては、競馬と一緒で3連勝式はこんなん運みたいな当てモンだから買わない。素人なので大人しく2車複。とにかく当たらんと面白くないし。昔は1人軸を決めて3点ぐらい流していたが、長年競馬をやってきてそういう1点軸の怖さはよく身に染みているので、軸は2人。ワシが競馬でたまに使う2×4方式である。ラインの頭の選手を軸にして別ラインの頭の選手か各ラインの番手の選手に流す。3番手からは届かんよと。これも長年競馬をやっているとよく分かる。後ろから行くのはどんだけ不利か。
いや、本当によく当たる。競馬の5600倍ぐらい簡単や。9車立てでも3分戦なら少なくとも3人はハナから消えるので、残り2人消すだけ(この作業で間違えたのは結局1レースもなかった)。あとはどこを軸にするかだけ。八百長ばかりでツマランとか口の悪い人は言うけど、それは単にテメエの腕がツマランだけだ。ラインというものをしっかりと理解できたらこんな簡単に当てられる博打はそうない。当たるから面白い。
が、とにかく安いんよ…
2車複100円台とか、何それ?
6艇立ての競艇でももうちょっとマシな配当がつくが、この差は何なのか?(買ってる人たちが上手いのかもしれない) この辺に競輪が衰退している原因の一つがあるのかもしれない。
もう一つ、競輪が衰退しているのは、たぶん客層のせいだろう。平日開催だから仕方ないとはいえ、定年後のオジイが大半で、あとは自営業っぽい初老の方々ばかり。ギャルはおらんし、こどもも無理やりオジイに連れてこられた数名のみ。遊ぶところもなくて困っとった。これ、20年したら客おらんで。
新規客の開拓といっても、このオジイらがまたすごい。スタンドには100人かそこらしかおらんのにレース後の野次がひどい。もっともひどいのは落車した本命選手に「そのまま死んだらよかった」とか叫んどる。人間としてどうよ? そらこんなんでは初めてきた客はひいてしまうよ。都市部の競輪場ならもう少し水商売のオネエサンがおるんかもしれん(少なくとも江戸川とか住之江の競艇場にはかなりの数おった)。これ、全部駆逐して、全く違う客層を開拓するか、こういう連中を全国からかき集めるかせんと無理でしょ。同時開催が多すぎるのも売り上げ分散に拍車をかけてしまっているのかもしれないし。
まあ、絵に描いたような鉄火場で、個人的には嫌いではない。ある意味、世界遺産として登録して保護してやらんといかんかもしれんですね(笑い)
というわけで、次に競輪場へ行くのはいつになることやら…
最後に補足事項として、弥彦競輪での食べ物には期待してはいけないということを書き添えておこう。食堂売店が1店舗のみで、普通のメニューで、特筆すべきものは何もない。