直千の考え方

この2、3年で急激に傾向が変わってきていたのでご無沙汰していた直千競馬だが、先週日曜に新潟へ突撃してきたので久しぶりに買ってみた。
いつも考えてはみるものの、買い条件に当てはまらず見送ることが多い。その原因は騎手起用だ。
もう5年以上前に指摘したが、直千競馬、特に芝の状態がいい夏競馬では斤量がものすごく大きなウェイトを占める。極端にいえば、斤量の重い馬はほとんど買う必要がない。もちろん、力差がある場合は例外だが、未勝利や500万クラスだとまず軽い馬が好走する。直千に限らず、夏競馬では芝状態がよくスピードも出るので斤量が軽い方が有利だ。だから牝馬が好走する。牝馬が夏の暑さに強いとか、そういうわけではないと思うし、そういうのは個体差の方が大きいだろう。
5年ぐらい前はまだ陣営も理解できていなかったのだろう。有力馬にトップジョッキーを配して57キロの斤量を背負わせて臨んでいたが、そのたびに飛んでくれておいしかった。
ところが、最近では有力馬への減量騎手の起用が目立つ。それも3キロ減。軽いからだ。10年以上たってみんな分かってきた。
ワシの馬券の買い方は、とにかく信用できん騎手は買わない。そして、人気薄は買わない(勝つことは稀だから)。ということは、必然的に直千は買えない。人気馬に乗っているのは通算50勝もしてないようなアンチャンばかりで、信用できる騎手は人気がない。
というわけだが、結構やられてしまったので、背水の陣というか、一発逆転というのか、最終の直千をフル回転で考えてみたのである。


大前提は、軽い馬。これは人気に関係ない。
そして、以前は外枠の逃げ馬を買っていれば間違いなかったが、今では当てはまらない。
騎手の方も戦術が浸透してきたのか、テンからとにかく飛ばす馬がバテるところを差すというのがセオリーになってきた。そりゃ、1000mも全力で走れたらとっくに上のクラスに上がれている。せいぜい600か700ぐらいしかもたない。だから残り200から300あたりで前後ろがガラッと入れ替わるのが今の直千の傾向だ。
枠は外が有利なのは変わらない。開催が進めば進むほど顕著になる。
先に書いたとおり、騎手のレベルは度外視。むしろ、減量を起用してきた方が勝負起用ともいえる。トップジョッキーで人気していない馬はびた一文いらない。
よく言われているように、なぜかダートの短距離で好走してきた馬がよく走る。なぜなのかはよく分からない。単勝二頭流の石橋氏はテンから飛ばしてのバテあいというレースの性質が似ているんじゃないかと言っているが、そうかもしれない。とにかく、ダート短距離で好走している馬は買いである。
そこで絞り込みをかけたところ、
2 バトルヴェルデ(伴)
14 グラスルノン(木幡父)
の牧厩舎2頭が浮かび上がった。どちらも未勝利戦をダートで勝ち上がった3歳牝馬だ。バトルが3キロ減で49キロ、グラスが52キロ。
そこからの絞りが問題で、
・内枠だが3キロ軽いバトル
・外枠だが3キロ重いグラス
のどっちをとるか?
バトルは前走直千で7番手から少しかわして5着。グラスは初直千。一度経験した上積みをとるか、未知の可能性をとるか。
結果的に、とにかく軽い方をとってしまったが、きれいに裏切られた。
バトル8着
グラス3着
グラスの方は28倍の11番人気で複勝は750円ついた。全回収どころか一気にプラスやったとですよ…
本当に詰めの甘さを実感しましたわ。次回挽回(伴だけに)。といってもたぶんこの夏はもう買わんやろうなあ、直千。