発想はよかったんやけどな。知性改善論
- 作者: スピノザ,畠中尚志
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1992
- メディア: 文庫
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スピノザの着眼点はよかった。原因があって結果がある。だから原因を遡及していけば第一の原因にたどり着く、そこが永遠なるもの、無限なるものだろうと。ただ、その行き着くところが永遠に見つからへんのや。無限やからなw そこで妥協して途中に神を置いてしまった。めんどくさかったんやろ。
結果として失敗に終わった彼の思索は、しかし、手段としては優れた発想ではあるだろう。それだけ。以上。「エチカ」とあんまりかわらへんからなあ。正直、読まんでもよかったかもな。