朝比奈隆「楽は堂に満ちて」
- 作者: 朝比奈隆
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1995/11
- メディア: 文庫
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前半は朝比奈先生が日経新聞の今も続いているコラム「私の履歴書」で連載していたものを単行本化したもの。
あとはいろんなところからのを寄せ集めたので一貫性はないし、音楽的なことはほとんど書いてない。
それだけに逆に僕のような一般的なファンには親しみやすい。たぶん、専門的に楽器なんかをやっている人にとっては物足りないと思う。けど、音楽を離れて一人の芸術家の自伝みたいなものとして読んだら興味深い話題が多いこと。特に戦中から戦後にかけて、あるいはその後の関西交響楽団(現在の大フィル)あたりの話は芸術とカネのバランスの難しさというのがよく分かる。芸術は理想。カネは現実。どっちが欠けてもいい作品は生まれない。
余談ながら、BGMは当然コレ
- アーティスト: 大阪フィルハーモニー交響楽団,ブルックナー,朝比奈隆
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 1987/08/21
- メディア: CD
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