中山芝1800

大好評?シリーズ 中山競馬大解剖。アナタの常識は非常識のコーナーです。
さて、今日は芝1800。ここで一番知りたいのは「先行有利」と言われているこのコース。ホンマか?
まずはいつもどおり馬番順。データは過去15年で、サンプル数は概ね300以上。

<データ>
左から「馬番」「勝率」「連対率」「3着率」
1 9.8 19.6 26.7
2 10.7 18.8 26.6
3 8.8 16.1 24.4
4 7.1 16.2 25.4
5 8.8 17.3 26.5
6 7.5 14.4 24.3
7 6.5 14.5 21.4
8 6.3 14.7 22.3
9 7.1 14.9 22.0
10 9.1 15.4 23.6
11 7.2 14.9 21.3
12 4.6 10.4 17.7
13 5.4 11.5 16.6
14 7.8 13.3 18.4
15 4.4 10.5 17.7
16 5.9 9.3 12.7

きれいに「内枠有利」の結果が出ましたね。1コーナーまでの距離が短いから案の定といえばそれまでやけど、それにしてもきれいすぎる。
まず5号ゲートまでが第1段階。ここまではほぼ差はないと思っていい。
次に6号ゲートから11号ゲートまでの第2段階。勝率は第1段階とそんなに差はないが、連対率ははっきりと境界線がある。
12号ゲートから外が第3段階でここからは明らかに不利。
さて、脚質。
何となく感じていたけど、「先行有利」というのは半分ウソ。
3角1番手の馬の勝率は20%、連対率は30%。やや抜けた感。
2番手以降は、5番手以内まで全く差がない。そして7番手以降にもそれほど大きな差はない。むしろ、このコースは「差しも届く」コースなのではないか?
4角の位置取り。4角先頭はさすがに有利で、勝率23.5%、連対率38.5%。3角も含めて2000mとほぼ変わらない。
ただし、ここから先が2000mとの大きな違いで、7番手以内でも勝率が12%、連対率は23%。
脚質別で見ていくと、捲りが異様に低い。勝率14%は、2000mや2500mよりはるかに低い。代わってトップの脚質は「逃げ」の18%。「先行」が13.5%。
さっきの推測は少し修正が必要で、「先行有利」だが、他の距離と違って「1コーナーで行き切った馬が有利」と考えられる。1コーナーで行き切るための条件が「内枠」なのではないか?
騎手は特筆すべきものは全くなく、武豊ペリエ、関東リーディング上位、藤田(これは半ば関東リーディングに入れてもええと思う)。
ということで、結論は、「内枠の先行馬」。捲りは不可。