どんでん「頑固力」

読んでもた。
真剣に読んだらアカン。これはネタ本やと思って読まんと。
とはいえ、あのどんでんも、ない頭でよう考えとったんやなあと、まあ感心したわけで。
というのはウソで、どんでんは(めちゃくちゃ考えてるのを)隠してたけど、分かるわ。
1001みたいにパフォーマンスをやらんのも、ノムさんみたいにあれこれ動いて何とかしようとみせるのでもなく、どんでんはどんでん。どっしりと腰を落ち着けていかんかい。そういうやり方よ。
ころころ方針を変えるのは臨機応変といえば聞こえはいいけど、一貫性のないその場しのぎであるということ。楽天のように動かないとどうしようもないチームならいざしらず、自ら理想に近い形に仕上がったと思っているチームなら動きようもないし、動く必要もない。
阪神らしい野球。それはワシもシーズン終盤に酸っぱいほど言うてきたけど、まさに同じ言葉でここに書かれている。そう。どんだけ悪くてもどんでんの阪神はそれで勝ってきた。つないで点を取ってJFKで締める。それを崩しにいく必要はない。
あらためて腹の据わったどん将やなと思ったわ。
で、この本から唯一といっていいほど学んだこと。
「マイナス思考で考えな、勝負事はアカン」
いい時をイメージするのは楽しい。が、現実はそんなに甘くない。たいてい何かが起きる。その時にどう対処するか。
最悪の事態を想定して取り掛かる。これこそ負けない方法なのである。
馬券もそうなんやろうね。獲らぬ狸のなんとやら。3連単で高目を当てたとこを想像するのは楽しいが、まあ当たらん。
「この馬が2着を外すのか」
「アタマは堅いと思うが、ひょっとして」
というのを考えていかないとエリ女みたいに足元をすくわれるぞと言われてるみたいなんや。もっとも一番最悪の事態を想定したら馬券なんか買えなくなるんやけどね、ポルトフィーノみたいに。