村上春樹「羊をめぐる冒険(上)」

羊をめぐる冒険 (上) (講談社文庫)

羊をめぐる冒険 (上) (講談社文庫)

1973年のピンボール」を読んでいたら無性に読みたくなったので再読。
といってその時ほど細かく読んでいくとキリがないので、多少、じっくり文章を考えながら読み進めてみた。
村上春樹って意外に心象表現や象徴的な描写を多用する作家なんやなあと思う。
主人公に災難が降りかかってくる時には天気が悪くなったり周囲の色が暗くなったり、問題が解決しそうな時には全く動かなかった渋滞が急に解消したり。
無駄な表現というのが少ないのでストーリーの割にはコンパクトに収まっているんやろうな。